八方ヶ原 大間々台で撮るアンドロメダ銀河と北の星空

はじめに

11月の新月期は別のところに行ってきました。何回も行っている場所なのでこのブログには書かなかったのですがナイトビジョンカメラのSiOnyx AURORAによる動画撮影をしてきました。そして、一週間後の土曜日。この日も行く気満々でしたが当初よりは天気が下方修正されて夜遅くから関東の南から徐々に雲が広がってきそうな予報。埼玉以南はダメそうなので栃木群馬あたりで良さそうなところを探し22時前に家を出発します。SCWを見ると夜半過ぎに雲がかからないのは関東の北の方。2年くらい前の平日に一度行って悪天候で全く撮影できなかったところにリベンジします。今回のテーマはアンドロメダ銀河M31にします。

撮影日・使用機材

  • 日付: 2024.11.09-10
  • 月齢: 8.1
  • カメラ: キヤノン EOS R5
  • レンズ: RF100-400mm F5.6-8 IS USM(フィルタ無し)
  • ポータブル赤道儀: ポラリエ
  • レンズ2: Sigma 24mm F1.4 DG HSM art キヤノン用
  • マウントアダプタ: EF – EOS R
  • フィルタ: Lee ソフトフィルタ No.3 (リアに直貼り)

八方ヶ原 大間々台

  • 栃木県矢板市 八方ヶ原 大間々台

標高約1200mにある八方ヶ原の大間々台。ここは昼間の観光スポットでもありますが星景写真撮影や天文写真撮影でもそこそこ名の知れた場所です。駐車場はらせん階段の展望台でも有名なところ。矢板北スマートICで東北道を降りて山道を登っていきます。道中は真っ暗な山道で他の車も少なく正直ちょっと怖いです。道幅はそんなに狭くはないですがガードレールがなく道路横の側溝や坂に落ちないように少し道路真ん中気味を走らせます。

撮影写真

大間々台駐車場

0時ちょうどに駐車場に到着しました。駐車場の半分近くが埋まっており望遠鏡を設置している方々が何組も。私は一番奥の端っこに駐車しました。外気温は車の温度計によると0度。公衆トイレがあるので安心です。

さっそくアンドロメダ銀河の撮影準備をします。北極星から比較的近い方角にあるので、普通にポラリエを使用するとカメラ本体とポラリエ本体が物理的に干渉してうまくアンドロメダ銀河にレンズを向けることができません。

今回はその問題をクリアする画期的な方法を思いつきました。ポラリエに取り付ける自由雲台の上にもう1個自由雲台を取り付けて高さ方向に余裕を持たせることでカメラとポラリエの本体同士の干渉を防いでアンドロメダ銀河にレンズを向けることができるようになります。この方法で問題がないことは一度自宅で確認済み。なんでこんな簡単なことをこれまで思いつかなかったのか。

というわけでポラリエの極軸合わせをします。このあたりは携帯電話(ソフトバンク)の電波の入りが悪いことは2年前に来たときに知っていたので、あらかじめこの駐車場がどの方角に向いているか、そしてこの時間帯の星の位置を調べておきます。目が闇に慣れていないので確信は持てませんが北斗七星から探した北極星らしき明るい星を見つけて、ポラリエの覗き窓の中央にその北極星が来るように方角と角度を調整。これで極軸をある程度合わせることができました。たぶん。

次にRF100-400mmのレンズを付けたカメラR5本体を2個目の自由雲台に取り付けて、ピントを無限遠付近にした状態でアンドロメダ銀河を探します。このときからポラリエの電源を入れて星追尾モードにします。

で、どこだよアンドロメダ銀河は。

目が慣れていないのと、望遠レンズで画角が狭くさらにF値が大きく暗いのでターゲット導入は難しい。とりあえずズームを焦点距離が一番短い100mmにしてISO最大値、シャッタースピード4sで撮ってアンドロメダ銀河らしきものを探します。

焦点距離100mmで大体方向が合っていてピントもそれなりに合っていれば、こんな感じで比較的簡単にアンドロメダ銀河を見つけ出すことができます。

2024.11.10 0:18 焦点距離100mm, F5.6, SS4s, ISO51200, アンドロメダ銀河M31探し中

このまま画角の中心にターゲットが来るようにカメラの向きを微調整し、ズームを最大の焦点距離400mにしてピントを合わせます。

これで撮影準備が整いました。あとは撮影条件を色々いじってみて良さそうな写真を何枚も撮って、家に帰ってからフォトショップを使って加算平均でスタックします。

1分の露出×16の撮影結果がこれ。

2024.11.10 0:29-0:44 焦点距離400mm, F8, SS60s, ISO12800, ポラリエ星追尾モード 16枚をスタック

3年前よりは少しはマシではないかと。(参考: https://yorugao.jp/2023/02/12/seikei4/
他にも露出時間を3分や5分にもしましたが、今回の極軸合わせが悪いのか、ポラリエに乗っけたカメラのバランスが悪いのか、露出時間が長いと周辺の星が伸びてしまいました。今回はこの写真がベストでしたが、今後やる気が出れば再度チャレンジしたいと思います。

以降はレンズをSIGMAの24mmに変えて通常の星景写真撮影をします。

まずはらせん階段の展望台とオリオン座の写真を撮りました。明るいのは木星

2024.11.10 1:04 焦点距離24mm, F2, SS15s, ISO6400

冬の大三角すばるも入るように立ち位置とカメラの角度を微調整。このときは他に撮影者はおらず車もほとんど通らなかったので焦らずに撮影できました。

2024.11.10 1:13 焦点距離24mm, F2, SS15s, ISO6400

後から思ったことですが、らせん階段と星空の写真はもう少し引いて全体像がわかるような絵も撮りたかったです。

自分の車の近くに戻って南東の空を一枚撮りました。向こうのほうは雲が広がってきています。SCWによるとここも明け方には曇りになる可能性が。駐車場には何組もの天文観測組の方々が望遠鏡を空に向けていました。星景写真をしている人は他に見かけませんでした。

2024.11.10 1:19 焦点距離24mm, F2.2, SS15s, ISO6400

アンドロメダ銀河の写真とここの駐車場の名物であるらせん階段と星空の写真を撮影して、ほぼ今回の目的は達成したので残った時間で適当にインターバル撮影をします。身体が冷えてきたので撮影中は車の中で待機できるように車の近くで撮影します。方角はひらけている北の方。実はこれまで北のタイムラプスや星グルはほとんど撮っていなかったんですよね。

北の星空のインターバル撮影中の1枚です。中央付近に流れ星。待機していた車の中で見たときはもう少し派手に見えたのですが。放射点を考えるとしし座流星群でしょうか。右端には北斗七星北極星は中央からやや左の少し上の方にある星です。

2024.11.10 1:48 焦点距離24mm, F2.2, SS15s, ISO6400

1時間のインターバル撮影の写真を繋げました。北極星を中心に日周運動をしているのがよくわかります。北の星空はあまり派手さはないですが、このように星グル写真にすると他の方角よりも一段と映えるようになります。拡大すると中心下の星の軌跡が少しおかしいです。三脚が少しずつ土に埋もれていって前傾気味になったのかもしれません。でもまあ拡大しなきゃわからないからOK OK。

2024.11.10 1:24-2:24 焦点距離24mm, F2.2, SS15s, ISO6400, 207枚を比較明合成

もちろんタイムラプス動画にもしました。駐車場に出入りする車のライトによく照らされていますね。上の比較明合成ではそれらを修正しています。

おわりに

今回は久しぶりのポラリエ使用でした。3年前に買ってから10回も使っていない気がします。安くはなかったのでもうちょっと出番を増やして良い写真を撮っていきたいですね。
SCWの予報では徐々に雲が北上していて若干不安でしたが滞在中は曇ることなく無事星空を撮ることができました。この点は良かった。
ところで大間々台駐車場はあんなに人がいたのに道中の山道では他の車は全く通っていませんでした。天文観測組の方々は早い時間に来て朝になってから帰るのでしょうか。タフですね。

帰りに休憩した佐野SA(上り)はまだ改装中でした。フードコートは営業していたので佐野ラーメン煮玉子入りをいただきました。

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