はじめに
2月の新月期の金曜日です。予報によると関東の夜は雲が少なく星撮り日和とのこと。前回の星景写真撮影から3ヶ月ほど間が開いてしまいました。11月以降の新月期に私や家族が風邪や胃腸炎などの体調不良になったことと、冬になりノーマルタイヤでは行動範囲が狭まってしまったことが理由です。
久しぶりの撮影でどこに行ってどのような構図にするのか、どのレンズを持って行くのか、色々悩みます。とりあえずノーマルタイヤで行けるところが前提。1週間の仕事で疲れている金曜の夜に出発なのであまり遠くに行くことは厳しく、やはり候補地は千葉県か茨城県の太平洋側になります。レンズはSigmaの14mmがまだ1回しか実戦投入していないのでそれも使いたい。
この時期に太平洋側で超広角レンズ、となると夜明け前に東の空に昇ってくる夏の天の川なんか良さそうです。天の川を撮るのであればソフトフィルターはあまり強くない方が良いと思いましたが、Sigma14mmにはリア側にLeeのソフトフィルタで1番強いNo.5をセロハンテープで貼っていて付け外しが面倒なので、フィルター無しのRF16mmも別に持っていくことにしました。Sigma14mmで撮ってみて気に入らなければRF16mmに取り替えようと思います。それとついでに愛用のSigma24mmも持っていきます。念の為。
撮影日・使用機材
- 日付: 2023.02.17-18
- 月齢: 26.8
- カメラ: キヤノン EOS R5
- レンズ: Sigma 14mm F1.8 DG HSM art キヤノン用
- マウントアダプタ: EF – EOS R
- フィルタ: Lee ソフトフィルタ No.5 (リアに直貼り)
撮影地
- 千葉県いすみ市 夫婦岩
悩んだ結果、場所は実績のある千葉県いすみ市の夫婦岩にしました。近くの釣ヶ崎海岸にしようとも思いましたが、海以外にも被写体があったほうが良いと思い、そこはまた別の機会に回します。SCWで夜中の3時前後の雲の状況を確認してほぼ快晴であることは確認済み。久しぶりなので忘れ物がないように入念に準備をして21時半に埼玉の自宅を出ます。家の近くのコンビニで強眠打破を買ってガソリンを入れて千葉県へ向けて出発。
撮影写真
夫婦岩
日付が変わる直前に到着。およそ1年ぶりの夫婦岩です。すでに2〜3組の先客がいました。外気温5℃。今の時期にしては寒くありません。さすが千葉県の太平洋側。標高の高い山間部とは違います。天の川が昇ってくるのは3時頃なのでそれまでどうやって時間を潰すか。
とりあえず縦構図で1枚撮ってみます。北斗七星、うしかい座、かんむり座。中央右の明るい星はうしかい座のアークトゥルス。1等星です。しかし新月期なのにこの写り具合。やはりここは他の場所よりかなり明るい。

天の川が出始める3時前からインターバル撮影をするつもりですがそれまでやることがありません。車の中で寝ようと思いましたが、冬にしては寒くはないとは言うもののエンジンを切って1〜2時間もすると冷えてきます。寝たような寝てないような感じで2時間半を過ごしました。
2時半を過ぎそろそろインターバル撮影の準備をします。そのときの確認撮影の中の1枚です。右にはさそり座の頭が見え始めていました。そこの赤い星は1等星のアンタレス。中央左寄りにはこと座とそれを構成する1等星のベガ。

少し水蒸気が多くなっている気がしますがこの構図でインターバル撮影を開始します。天の川を撮るのでISOを少し上げて5000にします。インターバル撮影を開始したら天の川が海上に昇り写真に収まる4時過ぎまで再び待機です。車の真後ろにカメラをセットしており、エンジンをかけて廃棄ガスで周囲の温度が上がりレンズが曇ることが心配なので、エンジンは止めたままにします。当然エアコンはオフ。
寒い車中でさらに1時間半を過ごしました。体がすっかり冷えた4時過ぎに外に出て東の空を確認しましたが裸眼では天の川は視認できません。周りの車は5〜6台程度でしょうか。来た時よりも多くなっています。
インターバル撮影の終盤の写真です。すでにさそり座は右にフレームアウト。代わりに夏の大三角が収まりました。アルタイルは岩にギリギリ隠れていないところに。夏の天の川はうっすらと海上に浮かんでいます。水平線の直上は水蒸気が多く星は見えないためこの写真の夏の天の川は本当にギリギリの高さです。

撮影の方角を少し南にずらしました。さそり座、夏の天の川、夏の大三角。レンズを少し見上げる形にして撮影しているので写真の左のほうの岩は少しパースが付いてしまっています。もう少し撮影場所を北寄りにして岩が中心に来るようにして、かつさそり座が収まるようにしたかったです。

インターバル撮影した写真を繋げだ動画を作りました。シャッタースピード20s(+インターバル間隔1s)を30fpsにしているので動画の1秒が約10分に相当。撮影中に駐車場に車が何台も出入りしていたのでその度に岩がヘッドライトに照らされていました。最後に画面左の空に飛んでいる光る物体はなんでしょうね。2つ連続で同じような動きをしていますが飛行機?
おわりに
今期冬に初となる星景写真撮影に行ってきました。ここに来るのは4回目でいつもの構図ですが、レンズや星空が違うとまた新しい発見があります。天の川を被写体にするにはやはりソフトフィルターが強すぎでした。ソフトフィルターは弱めか、いっそのこと無いほうがいいかもしれません。持参したRF16mmやSigma24mmは結局使用しませんでした。理由は寒さによって撮影意欲、と言うよりは体力がゴリゴリ削がれてしまったためです。エンジンを切ってエアコンがついていない車中で合計4時間以上の待機は千葉太平洋沿いとはいえ想像以上に寒かったです。もしかしたら想像力が足りないのかもしれません。7時過ぎには小学4年生の息子を起こさなければならないので日の出を待たずに撤収します。
1週間後か1ヶ月後かにまた太平洋に登る夏の天の川を今度はソフトフィルター弱めか無しでトライしてみようと思います。場所はまたここか、近くの釣ヶ崎海岸か、それとももっと房総半島の南の方に行くか。悩んでいる時が1番楽しい気がします。


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